バドミントンとの出会い
わたくし美濃 秀太郎(みの しゅうたろう)の薫風(クンプー)との出会いについてです。
某バドミントンショップに就職
高校からバドミントンを始めて、当時は色々なメーカーの用品があったので、あまりこだわりを持たずに使用しておりました。
しかし、大学生の頃から社会人の方々と付き合う機会が増えると同時にいくつかのメーカーの撤退や先輩方の使用している用具を真似るようになって、最後は1つのメーカーのみを使用するようになっていきました。
その後大学を卒業して、バドミントンが好きだからという単純な考えで、地元の某バドミントンショップの社長にお願いして入社させていただきました。
バドミントン初心者の指導が大変
入社後は、プレーヤー兼コーチとして5年以上過ごしましたが、自分自身のバドミントンの結果は満足のいくものではありませんでした。
元々野球出身で父がコーチをしていたせいか、コーチをする事に対しては始めた時から違和感がなく、教えた子供たちはどんどん強くなり、市大会優勝、県優勝、関東優勝、最後は全国優勝する選手まで出てきました。
正直な気持ち、教えた選手の活躍ぶりは嬉しかったのですが、それはほんの一部の才能がある選手だけでした。
多くの子供たちや青年・大人のプレーヤーは、思ったとおりの場所にシャトルが飛ばなかったり、ケガに泣いたりと思うような結果がなかなか出ません。
「もっと軽くてよくしなる理想のバドミントンラケットがあればいいのにな・・・そうすれば、自分の思った通りのコースにスマッシュを打つ感動と快感を味わってもらえるのに・・・」
そんなことを漠然と考えていました。
当時の薫風社長からの大きな質問
そんな時に、たまたま薫風の当時の社長と出会う機会があり、以下の会話をしました。
当時の社長:「なぜ日本のバドミントンは、初心者からプロまで実力や個性が違うのに、皆同じメーカーを使用しているの?」
美濃:「理由はないけど皆が使っているからだと思います」
当時の社長:「美濃くんのプレーヤー歴とコーチ歴があれば、「軽くてしなる」最高のラケットが開発できるよ!一緒にやろうよ!」
美濃:「・・・・・・・やりますっ!!!」
と答えたのを10年経った今でもはっきりと覚えております。
なんせ自分の長年の疑問に光が見えたわけですから、運命を感じずにいられませんでした。
自分の開発した薫風ラケットで、初の全日本総合選手権出場!
思い立ったらすぐに行動に移す私は、そのまま成田空港に向かい本社の中国に直行しました。
ゼロから試行錯誤のスタートで全く思ったようなラケットが開発できません。
それまでの私は何か嫌いな事、嫌な事があればすぐに逃げていましたが、バドミン トンから逃げたらもう何もない!と思い、何度も辞めたくなったり逃げたくなった事もありましたが、ギリギリのところで踏ん張りました。
そして長年の研究の末、当時は最新であるカーボンナノチューブを取り入れた業界最軽量のラケットを開発しました(初代パワーショットナノ)。
当時私も含め社員達はバドミントンは玄人でしたが、お客様にこのラケットの良さを伝えるために、自分たちも試合で使ってみました。
すると大して練習もしていないのに、出る試合、出る試合で勝ちあがっていったのです。
そしてなんと、私と同僚の二人が自分たちが開発したラケットで、その年の全日本総合選手権にそれぞれの種目で、初めて出場できたのです。
自分の腕と一体化したような感覚
ラケットの力だけで出場したとは思いませんが、自分で開発した思い入れがあったからか、試合中はまるで自分の腕の延長としてラケットが身体と一体化したような不思議な感覚を覚えました。
そして、自分たちは本当にプレーヤーが求めているものを開発したのだと身をもって実感する事ができました。
その後、多くの初級バドミントンプレーヤーやコーチ・指導者の方に、「クンプーさんのおかげで素人の上達が早い」言われるようになり、今では誇りをもって仕事に取り組んでいます。
ついに薫風の代表取締役社長に就任!!
その後もラケットに続き、シューズ、ウェア、シャトルなど、プレーヤー兼コーチの経験を活かして、どんどん薫風製品を世の中のバドミントンプレーヤー様に送り出していきました。そんなある日社長に
「経営者は私だけど、いつの間にかお客様にとってミスター薫風はお前だな。そろそろ私の後任にならないか?」
と言われ、新しい商品を自分主導で開発できることに夢を膨らませ、社長就任が決定しました。
薫風スポーツ株式会社は、超大手メーカーのようなブランド志向ではなく、
「バドミントン初心者の気持ちになって商品の開発ができる」=「Kumpoo」
として、これから先もバドミントン業界の中で、お客様に一番近い存在でいたいと思います。

代表取締役社長 美濃 秀太郎
薫風スポーツ株式会社は、超大手メーカーのようなブランド志向ではなく、 「バドミントン初心者の気持ちになって商品の開発ができる」=「Kumpoo」 として、これから先もバドミントン業界の中で、お客様に一番近い存在でいたいと思います。